1. はじめに

本書は、1台のノード(スタンドアロン環境)に Kubernetes をインストールするための手順を示したものです。 スタンドアロン環境は、Kubernetes を利用した開発や評価などに利用できます。

本番環境含むクラスタ環境へのインストール手順については Kubernetes構築ガイド本編 を参照してください。

2. 必要環境

Red Hat Enterprise Linux 7 または CentOS 7 が必要です。 また Internet 接続が必要です。

詳細は、Kubernetes構築ガイド本編 の「必要環境」を参照してください。

3. インストール手順

3.1. インストーラのダウンロード

インストーラとして k8s-installer を使用します。

https://github.com/k8s-installer/k8s-installer の "Releases" からダウンロードしてください。

3.2. 設定

インストーラを展開し、script ディレクトリに cd で移動してください。

以下手順で config.sample.sh を config.sh にコピーしてください。

$ cp config.sample.sh config.sh

Internet 接続に Proxy を経由する必要がある場合のみ、エディタで config.sh を編集する必要があります。 PROXY_URL にプロキシサーバの URL を、NO_PROXY にプロキシサーバを経由しないホスト名/IPアドレスをカンマで区切って指定してください。 この際、このホストのIPアドレスを必ず NO_PROXY に指定する必要がります。

以下に例を示します。

...
PROXY_URL=http://proxy.example.com:8080
NO_PROXY=localhost,127.0.0.1,10.0.1.2
...

3.3. インストール

以下手順でインストールを実行してください。

$ sudo ./install-common.sh
$ sudo ./install-master-single.sh
$ ./install-kubeconfig.sh
$ ./install-cni.sh

3.4. インストール確認

インストールが完了したら、kubectl get nodes を実行し、本ノードが Ready 状態になっていることを確認してください。

また、kubectl get all -n kube-system を実行し、Podがすべて正常に起動していることを確認してください。